
私は茨城県生まれですが、6歳の頃から北海道の各地を移り住み、中学生以来ずっと千歳で暮らしています。
住宅業界に入ったきっかけは、住宅チラシに書かれていた間取りを見て、いつか自分の家を自分で建てたいと思ったことです。生杉建設で施工管理者としてスタートし入社1年目で2級建築士を取得しました。最初のころは、大工さんたちがどのような仕事をしているのか理解できず、徐々に見て覚える日々でした。他の施工管理者がやっている仕事を見て覚えたり、公共工事の現場に入ることもあり、段取りや品質、工程管理などのノウハウも学べました。
住宅施工の現場は、職人さんが現場に入る適切なタイミング、そして搬入のタイミングをうまく調整する段取りが重要です。あらかじめ自分で想定していた工程を、関係者と日々確認しながら、微調整していくことが大切です。
施工管理者は、段取りや工程の調整以外にも、品質の点検、そして建て主様と現場で、打ち合わせをしたりといった様々な役割もあります。当社は、いつも連携させていただいている腕のいい大工さん、専門工事の職人さんたちが、品質に関してしっかりやってくれていますし、お施主様が現場にこられた時に、気配りをしてくれるので大変助かっています。
仕事をしていて一番うれしいのは、良いものをしっかり納品できること。そして施工面で難しいものをやり遂げて納品できた時です。住宅会社の事務所内って、案外、各自黙々と静かに働いている会社が多いんですが、生杉建設は、社内の設者や営業、そして職人さんたちとの雑談や打ち合わせも楽しいのが特徴だと思います。お施主様の要望を営業や設計、そして私たち施工管理者がお聞きしたときには都度共有し、連携して家づくりに生かしています。
2022年に課長職になりました。工事部のメンバーとは、毎日現場の進捗と今後の予定を確認するほか、それぞれの個性が異なるので、本人たちの良さが生かせるようにコミュニケーションを図っています。
現代の家づくりは、お客様が、インスタグラムなどSNSなどでいっぱい情報収集されるようになったことが大きな特徴だと思います。もちろん素敵な家のアイデアが見つかることもあります。ですがその一方で、あれも素敵、これも素敵と感じ、迷ってしまう人も少なくありません。どんな家を建てたいと思っていたか、時々、自分自身のファーストインスピレーションが何だったかを思い出し、本当に重視している点は何だったかを思い出していただくことも、納得の家づくりには大切かなと思っています。