
私は釧路市生まれ。中学生のとき家族で千歳市に引っ越しました。身内が家を新築しているのを見て、中学生くらいの頃に漠然と設計の仕事に興味を持ちました。北広島市の道都短大を卒業後、札幌の会社でマンションの施工図などを書く仕事をしていたのですが会社が廃業。生杉建設の中途採用に応募したら面接官が道都短大出身の吉川政二設計部長(現在の設計工事顧問)で、ご縁あって採用されました。
2年ほど設計で働き、その後5年間、施工管理部門に配属されました。設計者は、一度は施工管理者として現場を学んだほうが、施工の事情や理屈を踏まえた施工者になれます。また設計者もお客様との打合せにも若いうちから同席させていただいたのも設計力に活かされたと思います。
お客様の中には、住まいへのご要望をたくさん持っておられる方、あるいは漠然としたイメージをヒントにいろいろお話を伺っている中で具体的な要望が見えてくる方などさまざまです。設計者として心掛けていることはまず、私自身が偏った考えに陥らないようにすること。日頃から多くの住宅を見て学んだり、お客様の要望をよく伺って一から考えること、そして、今だけでなく10年20年後の暮らしを踏まえたプランにすること、また設計のプロとして、お客様の想像を超えた提案も盛り込むことでしょうか。
生杉建設の家づくりは、お客様の要望をしっかり伺う自由設計の注文住宅である、というのが大前提です。住まいに対する要望も年々多様化しています。お客様のご要望やアイデアが素晴らしくて私どもの学びになることも多々あります。そうした打合せを重ね、プラン提案を見ていただくことを何度も繰り返します。
そうした中で、プランができてくるだけでなく、お客様との間の、お互いの理解や信頼関係も深まってくる、そういうプロセスがこの仕事のやりがいにもなり、お客様のお住まいへの納得にもつながるので大切にしたいといつも思っています。
住宅性能に関しては、長期優良住宅かZEH水準住宅の証明書を取得できる断熱性能などを全棟クリアするのが前提で、より高性能住宅を求めるかは、お客様とのご相談でご予算も踏まえて決めていきます。
生杉建設の社員はチームワークが良いのは、昔からです。私が若い頃、施工管理部門にいた頃は、石井社長が工事部長で、わからないことだらけだった私は社長にいろいろ教えてくれました。節目でざっくばらんに状況を聞いてくれる、自分の仕事の手を止めて親身に相談に乗ってくれる、そして何よりも部下に任せてくれる。任されると人は成長するのかなと思います。
私がプレイヤー兼管理職になったのは35歳頃です。社内の人材育成面では、社員の考えを聞き、一度受け止めてから、できるだけ同じ目線に立とうと思っています。私が若いころ上司にそうしてもらったように、任せる部分は任せ、必要ならアドバイスやチェックをしています。
生杉建設が1978年創業から50年近くやってこれたのは、OB施主さまとのアフターフォローなども含む信頼関係と、それによる紹介受注が一番の要因だと思います。しっかりした住宅性能と、一生のお付き合い、お客様の要望やライフスタイルを大切にする家づくりは、今後も大切にしていきたいと思います。
リフォームや住宅以外の飲食店や美容院、公共施設、事務所建設など、さまざまな建築も得意です。ぜひお気軽にご相談いただければと思っています。