
父は設計士で、私は子どもの頃に現場についていったり、設計図を見てかっこいいなと思ったりしたのがこの業界に入ったきっかけです。
北広島市の道都短期大学で建築を学び、同級生が就職活動に動き出していたころ、たまたま学校の廊下で、設計製図の先生から「巽、就職決まったのか?」と聞かれて。「まだ何も動いてなくて・・・」と返事をしたら、生杉建設を紹介され、就職試験と面接を受けました。現在工事部部長をしている上林直也さんも同期入社です。
設計者になりたくて、希望通り設計部配属でスタートしました。ただ、3年ほどは施工管理も経験したので現場の事情もわかるようになった面がありますし、設計の立場でお客様と打合せを重ねていく中で、お客様の要望を伺ったり、ご予算との調整などをする中で、営業もできるようになりました。
設計者としては住宅だけでなく、建設費が億を超える案件も担当することで、知識・経験も増えました。また30歳で課長職に昇格させていただくなど、常に成長の機会をいただきました。設計・施工管理・営業をどれも経験したことがお客様への提案に活かされています。
生杉建設の家づくりは、お客様のご要望をしっかり伺うとともに、広いリビングや大きな窓など、設計の自由度を確保しやすい在来工法を採用していること、営業・設計・施工が連携してプランニングすることで実現する提案力の高さが強みだと思っています。
また北海道の木造住宅の高断熱高気密化を牽引してきた北海道SHS会で、断熱気密施工の知識や技術を長年学んできたことで、暖かく快適な家づくりを、決して高額ではないご予算で実現できる施工力も持っています。
2020年に、管理職の世代交代、若返りが一気に進みました。その後、住宅業界はコロナ禍や、ウッドショックなど大変な時期もありましたが、当社はおかげさまで、千歳をはじめとする地元の方々からのご紹介に支えられ、安定成長をさせていただいております。創業社長である生杉芳弘会長や、入社当時設計部長だった吉川政二顧問など先輩たちのお力も借りつつ、私たちの世代が責任を持って会社を牽引していかなければと思っております。
住宅業界は、新製品や新技術が毎年次々に発売され、新たなものをどんどん足していくような家づくりが注目されがちです。その一方で、機能を足せば足すほど建設費やメンテナンスのコストは増えます。そこで当社は、新たな製品・技術などを取り入れながらも、そうしたものに頼りすぎないように、例えば自然換気システムなど、メンテナンスの手間や電力負担などを減らせて、しかも快適な暮らしを実現できるような方法を日々模索しています。
1978年創業の生杉建設は、千歳を中心に地元の方々とのたくさんのご縁があります。これまでも住まいのアフターメンテナンスやリフォーム、リノベーションを数多く担当させていただきました。2024年にはリクシルリフォームショップも開業し、住まいに関するご要望やご心配毎などに、丁寧に対応できる体制を強化しました。 当社の社員が、お客様の要望をしっかり伺い、知識・経験・アイデアを総動員してご提案し、お客様から評価されることが増えていて、それが一番嬉しいことです。社内のチームワークを大切に、地元の方々に頼りにされる住宅会社として頑張っていきたいと思っています。