住まいのヒント

2030年住宅価格はどうなる?【千歳編】建材・金利・地価から考える

「いつか家を建てたい」とお考えの方にとって、一番気になるのは「これから家は高くなるのか、安くなるのか」ではないでしょうか。

結論からお伝えすると、今後5年間で千歳の家づくりにかかる総コストは、大きく上昇する可能性が高いと私たちは考えています。建材価格・住宅ローン金利・土地代という3つの要素を、データをもとに見ていきましょう。


その1|住宅価格は30年以上、下がっていない

まず押さえておきたいのは、北海道の新築住宅価格がこの30年以上、一度も安くなっていないという事実です。

北海道の新築戸建て住宅の価格帯
1995年2000万円前後
2020年2500万円前後
2025年3500万円前後

景気の良し悪しに関わらず、住宅価格は右肩上がりを続けてきました。特に2020年以降の値上げは強烈でした。 「待っていれば安くなる」という展開は、少なくともこの30年は起きていません。

建材の値上げ要因

直近では、2020年頃のウッドショック(木材価格の高騰)や2026年のナフサ(石油由来原料)の供給不安などを背景に、断熱材・配管・塗料といった建材が値上がりしています。こうした要因は一時的に落ち着く可能性もありますが、一度値上げされた建材が、後日安くなったことはほとんどありません。そして深刻化する職人不足は中長期的に人件費を押し上げ続ける構造的な要因です。

世界と比べても、日本の住宅は「まだ安い」

国際的に見た住宅価格は

住宅価格の目安
アメリカ約7800万円
カナダ約7500万円
イギリス約5800万円
韓国約5000万円
フランス約4500万円
日本約3600万円

日本の住宅価格は主要国の中でむしろ低い水準です。 これは裏を返せば「まだ上がる余地がある」とも読めます。

予測:5年後の千歳の住宅価格は、今より+200万円ほど上がる可能性

なお、「価格を抑えるために住宅性能を落とす」という選択は、その後の光熱費アップやリフォーム費用の増加につながり、長い目で見ると損をすることも少なくありません。


その2|住宅ローン金利は35年ぶりの上昇局面

家づくりの総額を考えるとき、見落とされがちなのが金利です。同じ家でも、金利次第で総支払額は数百万円単位で変わります。

時代ごとの「住宅価格×金利」で総支払額を比較

そして今、私たちは35年ぶりの金利上昇局面にいます。日銀は3〜4年かけて段階的に追加利上げ(年0.25%ずつ)を進める見通しで、累計1%程度の上昇は十分に起こり得ます。フラット35のような全期間固定でも、3%台前半が「標準的な金利」として定着する可能性が高いと見られています。

では、その時々の住宅価格と金利で30年ローンを組んだ場合、総支払額はどう変わるのか。代表的な年で比較してみました。

物件価格金利毎月返済利息合計総支払額
1990年2,000万円8.5%約15.4万円約3,536万円約5,536万円
2000年2,500万円2.3%約9.6万円約963万円約3,463万円
2026年3,500万円0.6%約10.6万円約325万円約3,825万円
2030年3,700万円1.5%約12.8万円約897万円約4597万円

※いずれも30年・元利均等返済での試算 

※表では1990年の毎月返済額はとても多くなっていますが、当時は頭金を多く用意する、ボーナス払いの額を増やすという方法で毎月返済額を減らす方が多かったと思います。

注目すべきは1990年です。物件価格は2,000万円と今よりずっと安いのに、金利8.5%のせいで総支払額は5,536万円にもなっています。利息だけで3,500万円超。家がもう一軒買える計算です。「物件が安い=得」とは限らないことが分かります。

そして問題は今(2026年)と5年後(2030年)の差です。物件価格の上昇(+200万円)に金利上昇(0.6%→1.5%)が重なると、総支払額は約3,825万円から約4,597万円へ、約770万円も増える計算になります。毎月の返済額も10.6万円から12.8万円へと、2万円以上重くなります。

予測:5年後は物件価格+金利の影響で、総支払額が大きく膨らむ可能性


その3|千歳の土地価格はさらに上がる

千歳には、他の地域にはない特殊な事情があります。

ラピダスの影響

次世代半導体メーカーの進出により、千歳の地価上昇率は全国トップクラスです。従業員向けの住宅需要が高まり、土地・住宅の価格を押し上げています。

空き家はあっても使えない

千歳市内には約800棟の空き家があるとされますが、相続問題が片付かない、解体が進まないといった事情で、実際には流通しにくいのが現実です。

「まだ上がるかも」の売り控え

価格上昇が続いているため、「もう少し待てばもっと高く売れる」という売り控えも起きています。結果として供給が少なく、良い土地は土地ポータルサイトに載る前に売り切れてしまうことが増えています。

あと数年は「値上がり」と「探しにくさ」が続くと見られます。対策としては、千歳から少し離れたエリア(恵庭など)も視野に入れるか、事前に不動産会社や住宅会社に希望を伝えておくことが有効です。


まとめ|5年待つと、1,000万円以上のコスト増も

ここまでの予測を整理すると、今後5年でこれだけの負担増が見込まれます。

要素5年後の負担増(予測)
住宅価格約200万円
住宅ローン総支払額(利息増)約450万円
土地価格約200万円
合計約850万円

近いうちに家を建てることをご検討の方にとって、5年待つことは、総支払額が約850万円増えることを意味するかもしれません。 さらに、その5年間の賃貸住まいの家賃を加えると、差は軽く1,000万円以上にもなります。

上記はあくまで予測です。実際の借入条件や住宅価格は予測と異なる部分もあると思います。

生杉建設では、ご予算に合わせた家づくりはもちろん、中古住宅を購入してリノベーションするという選択肢も含めて、一人ひとりに合った最適なプランを一緒に考えます。

「まだ先の話だから」と思っている方こそ、一度ご相談ください。早めに動くことが、結果的に大きなコストダウンにつながる時代です。

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