
保護ネコ3匹と暮らす住まい 専務取締役 巽佑太

ネコとの暮らしのきっかけは、当社の作業場にいた、母猫に捨てられていた子猫を引き取って育て始めたことからでした。2014年に私たち夫婦は自宅を建てたのですが、その際に重視したのは、子育て環境と、住宅性能、自然素材を使った家づくり、そしてネコにとっても住みやすい環境づくりでした。

ネコはやっぱりキャットウォークがあると、楽しく暮らせているようです。特に若いうちは高いところから家族を眺めています。

でも先住の猫は、16歳で昨年亡くなりました。
猫がいなくなって、猫のトイレや砂などはもう使わないということで、千歳で保護ネコ活動をしている「あかつきにゃんこ」さんというところに妻と娘が猫用品をお渡しに行きました…。

すると、2か月くらい経過したある日、妻から「あかつきにゃんこさんにいた、保護ネコ(ダイゴ、当時8㎏)さんが気になっている。引き取ったらダメ?」という話がありました。最初はダイゴを引き取り予定でカンタも懐いていたため引き取りたかったのですが病気でNG。そこでマメタの兄弟が3匹いて、マメタだけ残っていたため良かったら一緒にどう?という経緯でした。
3か月後、カンタの病気が治ったとあかつきにゃんこさんから連絡がきて・・・3匹と暮らすことになったんです。

以前育てていた猫は、メスで体重も3キロくらいしかない小さなネコだったんですが、今暮らしている3匹は、オスネコで6キロ以上の体格なので、食事も、トイレの量も多くて、餌代だけでも月1万円以上かかってなかなか大変です。

ネコたちの一番のお気に入りは、台所の飾り棚。ネコ用に作ったわけではないのに。冷蔵庫の上が暖かいのでみんなよく寝ています。
小屋裏の隠れ家スペースに私がいることが多いので、猫たちもやってきます。
保護ネコは1か月くらいは慣れない子も多いと思います。近づいたらシャーと威嚇したりします。そこでまずは、ドア開けっぱなしにして、ちょっと様子をみたり。少しずつ慣らしていきます。我が家に来た3匹のうち1匹は野良猫だったので、今でも警戒心はあります。

我が家に居るネコは、壁や柱などで爪とぎをしません。漆喰の壁は爪とぎに使われるかなと思っていたんですが無事。段ボールの爪とぎを置いているせいか、壁もソファーも被害はありません。
家を建てる際は、ネコの餌、水、トイレ、猫用品、排泄物をしまう場所(臭い対策のために屋外という選択肢もあり)などを用意することと、室内扉に、ネコが出入りできるペットドアを検討すると良いと思います。ペットドアについては、引き戸には設置できない点も留意が必要です。
また、屋外に脱走してしまうと迷いネコになったり、交通事故にあったりというリスクがあるので家ネコは家から出さないように、玄関ホールとLDKとの間には脱走防止用の扉なども必要です。

ネコにも個性があります。今暮らしているネコは、キャットワークの最上段から吹き抜けの窓に飛び移り、降りてこられなくなる問題がありました。先住ネコはそういうことはしなかったのですが。そこでキャットワークの最上段を撤去する対策も行いました。
ネコとの暮らしは癒しです。私が飲み会で夜遅くに帰宅しても、ネコたちは優しく迎えに来てくれますw。
ワンちゃんの場合は、滑りにくい床、玄関に足洗い場を作るなど、ネコより配慮が必要な点が多いと思います。
ワンちゃんやネコを飼われているお客様から家づくりをご依頼されることもあります。私の経験も踏まえいつも以上にプランニングに気合が入ります。
飼い主さんとペットの安全、快適性、そして幸せな住まいづくり、ぜひ遠慮なくご相談ください。